シトラスの香り

猛暑が続きますが、こんな時はすっきりした香りでリフレッシュしたいですね。
男女問わず好まれるのが、シトラス系の香りではないでしょうか。

レモンの実シトラス(柑橘類)で代表的なフルーツはレモン。主な芳香成分はリモネン、β-ピネンですが、フレッシュでさわやかなレモン独特の香りは、微量成分シトラールによるものです。爽快な香りはリフレッシュ効果も高く、仕事や勉強に集中したい時にもってこいの香り。

お次はオレンジ。精油にはスイート種とビター種があります。スイートオレンジのエッセンシャルオイルは、果実そのままを思わせる甘い香り。リモネンが主成分です。気分が落ち込んで元気がない時、ゆっくりと安眠したい時、オレンジの香りが心に安らぎを与えてくれるでしょう。

ユズの実ベルガモットはイタリア南部特産の果実。苦くて食用にはなりませんが、果皮から採れる甘さの少ないフレッシュな香りは大人向き。他の柑橘類と比べるとリモネンが少なく、酢酸リナリル、リナロールが多く含まれています。オレンジと同じく落ち込んだ時、気分を解放してくれる香りです。アールグレイティの香りづけとしても有名ですね。

最後に、日本を代表する柑橘類からユズ。古くからユズ湯として、その効用を暮らしの中に取り入れてきました。血行を良くし、冷え性、肩こりの緩和になります。ユズのエッセンシャルオイルは、リモネンを70%以上含みますが、他の柑橘類にはない独特の香りがします。アロマテラピーの世界でも、最近注目を集めている精油です。

シトラスと言っても香りは様々。
含まれる成分は同じでも、その配合の違いや微量成分でいろんな香りに仕上がり、自然の力ってすごいな~と感じます。


※さわやかなレモンの香り。
その成分シトラール、実はイネ科植物のレモングラスにたくさん含まれています。
レモンらしい香りを求めるのならば、レモングラスのエッセンシャルオイルもおススメですよ!


(担当:小林)

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