春の花「沈丁花」
こんにちは!ホームページ担当の小林です。
日中は暖かい日もあり、そろそろ春の足音が近づいてきましたね。春の訪れを知らせる花の一つに沈丁花があります。
中国原産の常緑低木。その強い芳香で花の存在に気づくことも多いのではないでしょうか?
日本には室町時代に渡来しました。香りが沈香に似ており、花の形が丁子に似ているのでこの名前付けられたと言われています。
ジンチョウゲ科の植物は中国やヨーロッパなど世界に約70種類ほど分布しており、日本にあるものは種類は少ないですが色の美しさが特徴です。花の外側が紅色のものが一般的ですが、白花沈丁花(シロバナジンチョウゲ)、薄紅色のもの(薄色沈丁花)、葉に白覆輪や黄覆輪(フクリンジンチョウゲ)などの入るものもあります。
香気成分は120種類以上確認されていますが、主成分はスズラン様の香りを持つリナロールで甘い香りの源となっています。青臭いグリーン系の香りはシス-3-ヘキサノール。その他、シトロネロール、ネロールなどバラの香りに含まれる成分が香りを作り上げています。
沈丁花の精油は変化しやすく、天然香料は採油されていません。沈丁花の香水は香気成分を元に香料から作られます。
沈丁花の花、実は7月ごろには花芽(花の元)ができていて、つぼみのまま寒い冬を越します。そして、春に咲く花々の先頭を切って開花するのです。この香りがすれば春はもうすぐ!
日時:2012年2月22日