ツツジの季節です
連休前半のある日、公園を散歩していたら不意に甘い花の香りを感じて足を止めました。よく見ると歩道の両側にツツジが咲いています。もうこんな季節か~と思いつつ、早速においの元を嗅ぎにいきます。
赤、ピンク、白、薄いピンクまだら...いろんな色の花が咲いています。生垣によく使われるオオムラサキツツジ。花が大きいのが特徴。
経験上、白色が一番香るに違いないと思いきや、薄いピンクまだらが最も濃厚で甘い香りを放っていました。バラやユリを思わせるフラワーな香りに、スイセンのような力強さも感じます。花びら全体から香っていました。
一緒にいた子供にもどれが一番香るか聞いてみましたが、彼女は蜜を吸うのに夢中。ちなみに一番甘い蜜は、赤色のツツジだったそうです。
ツツジを漢字で書くと、躑躅。てきちょくと読み、行きつ戻りつさまようといった意味があるそうです。まるでこの日の私の様。何度も戻ってはその香りを嗅いでいました。
中国の図鑑では、ツツジ属の種名に「躑躅」の文字が使用されているのは「羊躑躅」のみで、トウレンゲツツジを示します。レンゲツツジには毒があり、これを口にすると吐き気やめまいが生じます。葉を食べた羊が躑躅(足をばたばた)して死ぬからと言われており、こちらがツツジの語源になったという説もあります。
いずれにせよ、子供にはレンゲツツジの蜜は吸わないようきっちり教えておかなくちゃ。
ツツジは今が見頃です。皆さんも香りを楽しみに、散歩に出かけてみてはいかがですか?
(担当:小林)
日時:2012年5月 2日