『 外からの臭い対策・・・排気と給気どちらで対策?』においのブログ

日本デオドール株式会社
飲食店・工場・介護施設などの脱臭・消臭お任せください。

外からの臭い対策・・・排気と給気どちらで対策?

室内でにおいが問題になる場合、たいていは原因が建物内部にありますが、そうではなく、外部から侵入してきたにおいのせいで部屋の中が臭くなることもあります。

よく聞くのが、飲食店の調理臭喫煙所から排気されるタバコ臭。ビルが密集している地域では、給気口が隣のビルの排気口近くにあることもあり、においを吸い込みやすい構造になりがちです。


給気から入り込む臭い
【給気からにおいを吸い込むイメージ】

給気口から入り込むニオイの対策

対策としては、ダクトを延長して排気口の位置を変える方法がベストなのですが、スペースがない、工事費をかけられないといった事情も多く、そうなると消臭・脱臭器の出番となります。

当社では、吸着脱臭フィルター中和消臭器の二つの方法を状況に応じてご提案しています。下記表に大まかな特徴をまとめました。

■室内に侵入するにおいに有効な脱臭法

脱臭方式 吸着脱臭フィルター 中和消臭器
特長

活性炭による吸着脱臭(臭いを濾し取るイメージ)

  • 臭いの強さや風量の変動にも対応が容易
  • 初期脱臭能力は90%以上

植物精油消臭剤による中和消臭(臭いと消臭剤が直接反応)

  • ダクト内へは気体状態で消臭剤が拡散するため、圧力損失がほとんどない
  • 機器が小型なのでスペースを取らない
  • 消臭剤の作用で臭いの不快感も軽減できる
  • 消臭効果は50~80%

弱み

  • 高温、高湿度の臭気には不向き
  • フィルタータイプのため圧力損失がややかかる
  • 臭気が強いと交換頻度が上がる
  • 高湿度臭気には不向き
  • 消臭剤を出しすぎると特有の香りがする

向いている臭いの強さ

臭気強度 4 (強いにおい)程度まで 臭気強度 3 (楽に感知できるにおい)程度まで

向いている排気風量

中~大

イニシャルコスト
(※風量により変動)

ランニングコスト

小~中 小~中

どちらの方法も、排気・給気いずれにも設置可能です。

消臭・脱臭器の設置イメージ

①吸着脱臭フィルターの場合

給気ダクトに吸着脱臭フィルター

ダクトの途中に設置して入り込むニオイを吸着除去します。脱臭装置は電源不要です。

②中和消臭器の場合

給気ダクトに中和消臭器

消臭剤をダクトへ送り込みニオイと反応させて消臭します。電源不要タイプとポンプ式の電源要タイプがありますが、どちらも空調設備に負荷をかけることはありません。

排気側で対応する事もある

中和消臭と脱臭フィルター2つの方法をご紹介してきましたが、オフィスビルなどは無臭の空気が求められるため、においが入り込むビルの給気ダクトに吸着脱臭フィルターをご提案することが多いです。それが今回の現場では、においを出しているビルの排気ダクトに中和消臭器を設置していました。

なぜだろうと思い営業担当者に質問したところ、
「今回のご相談者は、においの発生源となった排気ダクトのあるビル側の方であり、そちらにしか設置できなかったから。」との回答でした。


なるほど!


対策法はいろいろありますが、オーナー様の持ち物でない建物に手は出せません。
脱臭方法を決めるには、そういった条件も考慮しなければならないのだと改めて思い知りました。


現場の状況をお聞きして最適な方法をご提案しています。
外からの臭い対策をご検討中であれば、是非ご相談ください。

日時:2019年11月28日
(更新日:2024年5月22日)
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