
病院の排水処理設備から発生する臭いは、施設内部では気付きにくい一方で、外部では強い不快臭として感じられることがあります。とくに硫化水素を含む排気は、わずかな濃度でも「腐った卵のような臭い」として周辺住民に認識され、クレームにつながりやすい臭気です。
本ページでは、住宅が近接する総合病院において、排水処理設備の排気臭による苦情が発生 → 吸着式脱臭器(タンデム型脱臭器)を導入し、臭気問題の解決と近隣環境の改善を実現した事例をご紹介します。
臭気の発生源と臭いの種類
- 厨房排水処理設備
- 洗濯排水処理設備
- 人工透析排水処理設備の貯留槽
これらの設備から、硫化水素やアンモニアなどを含む混合臭が排気として放出されていました。
臭い対策の必要性
対象の病院は住宅地に隣接した地域中核の総合病院です。近年、周辺地域のマンション増加に伴い、排水処理設備の排気臭に対する苦情が発生するようになりました。
病院特有の問題として、
- 患者や来院者への配慮
- 24時間稼働設備であること
- 停止できないインフラ設備であること
があり、単純な換気改善では対応できませんでした。
さらに経年劣化による設備の改修工事のタイミングと重なり、恒久的な臭気対策として脱臭装置の導入が検討されました。
なぜ吸着式脱臭器(タンデム型)が採用されたのか
排水処理設備の排気は、単一臭ではなく複数の臭気成分が混在しています。一般的な活性炭脱臭では、酸性・中性・アルカリ性と性質の異なる臭気に対して複数種類の炭が必要となり、装置が大型化しやすいという課題があります。
今回採用したタンデム型脱臭器では、複合臭に対応できる吸着剤(ヨウ素炭)を使用。さらに仕上げ工程として植物精油消臭剤を併用することで、硫化水素特有の残臭まで感じなくなります。
「臭い成分を減らす」だけでなく、「人が感じる不快臭をなくす」ことを目的とした構成となっています。
導入までの流れ
最初のご相談は、以前からお取引のある水処理設備業者様からいただきました。「排水処理設備の臭い対策にはデオドールのタンデム型」と認識いただいているようで、臭気問題がある場合はいつもお声がけいただいています。
早めに機種選定を進めたおかげで、途中の仕様変更にも余裕をもって対応することができました。
16ヶ月前 設備業者よりお問い合わせ → 機種選定・見積提出

8ヶ月前 メンテナンス費用の見積提出

7ヶ月前 病院側へ導入の必要性・妥当性をご説明

6ヶ月前 ご注文

5ヶ月前 現場に合わせて本体の仕様変更

1ヶ月前 脱臭装置本体を納品

完了 試運転調整(脱臭剤カートリッジ充填、風量調整、動作確認)
導入した脱臭装置
-
■脱臭器
吸着式脱臭器(タンデム型脱臭器)TDM-7CP(処理風量:7m3/分)■脱臭剤
ヨウ素炭 -
設置の様子

脱臭装置と配管を接続
脱臭剤は480角の交換口から収納
脱臭器の内部
ヨウ素炭を詰めたカートリッジ
カートリッジを脱臭器に収納
仕上げに設置した植物精油消臭剤
導入後の状況
脱臭装置設置後、病院周辺で指摘されていた臭気は大幅に改善され、近隣からの苦情は解消しました。
入院患者もいる総合病院は24時間設備が稼働しており、インフラとして排水処理設備は止めることができません。臭気は常に発生する可能性があります。
タンデム型脱臭器は、このような医療施設においても実用的な解決策として活躍しています。
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